■会社概要
商号  株式会社ふじや
代表  代表取締役 柳楽 昌義
設立  1990年1月
従業員数 9名 ※2022年1月 現在
事業内容 ベビー子供服製造卸

■取材日:2022年 1月15日

世界一たくさんの「笑顔」と「幸福」を創る企業を目指します


創業以来ベビー・子供服の物づくりを続けていらっしゃる株式会社ふじやさま。未来を担う子供達の思い出の1ページを作るとても大事な仕事との想いを形に変えて、子供達や家族、まわりの方々が「笑顔」になる商品創りをされていらっしゃいます。ふじやさまの取組みについて、代表取締役の柳楽昌義さまよりその内容をご紹介いただきました。

日本産にこだわり、お客様だけでなく、環境も大切に


■SDGsアクションの取り組みのきっかけは?
新聞やネットなどで企業としてのSDGsへの取り組みの高まりを感じました。これまで当社は一企業として世のため、人のために、何ができているのだろうか?将来世代に何か残していけるものは何だろうか?と考えてはいましたが、ぼんやりしていて具体的には発表できていませんでした。そのタイミングもあったかと思います。

■具体的にはどのような取り組みを行っていますか?

高齢者にも健康と社会の橋渡しを
日本製にこだわり、ものづくりを行っています。日本国内の縫製業は高齢化が進んでいますが、高齢者の方々定年を過ぎても家内工業的に縫製を続けている方も多くいらっしゃいます。その方たちに少しでも仕事を通じて健康と社会とのかかわりの橋渡しができればと考えています。また、廃業される取引先の社員さんの雇用も行っており、その技術が伝承されるよう努めています。

仕事と心の成長
当社では従業員全員参加で朝礼時に交代で、心が成長できるような読みものをしています。また月に一度は勉強会もしており、仕事と共に心の成長も目指しています。

面談による従業員の向上心サポート
2ケ月に一度全ての従業員と面談をして、働く環境での向上に努めていくことをお話しています。働き甲斐がある職場や仕事こそが人間の成長へ、素晴らしい人生に繋がっていくと信じています。

日本産にこだわり、お客様だけでなく、環境も大切に
海外での大量生産による物余りは、ゴミを排出する要因にもなり、地球環境を破壊していっています。私達は日本で物づくりを続けていくという使命をもち、ものが溢れている世の中で本当に必要なもの、本物を常に作り続けたいと考えています。適正な量を生産することにより、環境破壊への影響の軽減を少しでもできればという思いを持っています。廃業される会社から設備を譲り受け使用するなど、様々な面で廃棄削減に取り組んでいます。中古品で賄えるものは中古品を探して購入するようにします。

島根県出雲市にある直営工場
他社さまより譲り受けた裁断機
裁断機を使った製品 スタイ

■現在の取り組みは17テーマの内、どの番号に該当しますか?

■SDGsへの取り組みにより、どのような変化がありましたか?
社員全員参加の勉強会を通じて、働く事で社会に貢献しているという意識が従業員に生まれてきたと感じています。

■SDGsアクションの推進について課題と感じていることはありますか?
繁忙期や、経営的にも余裕がない時にはじっくり取り組むことが難しく、後回しになってしまう事が課題です。また目に見えて何かをできているという実感が見えにくい点も課題です。

■SDGsの推進に際し、関西ファッション連合に期待することはありますか?
商売に結びつけるための事例紹介や、業界全体での情報交換、またこれから組合員同士、お互いに発展していくための取り組みを推進して欲しい。

■取材者あとがき
企業として求められる社会的意義を考えスタートされたSDGsへの取組は、全従業員さまから地方の工場さま、取引先さまにまで広がっています。 経営理念に掲げられている、世界一たくさんの「笑顔」と「幸福」を創る企業を目指されるその想いは、持続可能な社会の実現に繋がると思います。取組をご紹介いただきありがとうございました。